注意!2026年4月より自転車にも罰則金が導入されます
- 朋紀 和佐
- 9月1日
- 読了時間: 5分
こんにちは。MYGARAGEの和佐です。
今回は、自転車を利用するすべての方に大きく関わってくる新しいルールについてお話しします。
すでにニュースなどでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、2025年4月から「自転車の交通違反に反則金制度」が導入されることが正式に決まっています。
これまで自転車の交通違反といえば、警察からの「口頭注意」や「指導」、あるいは悪質な場合には「赤切符(交通切符)」による刑事処分が中心でした。
しかし来年4月からは、軽微な違反であってもその場で「反則金(いわゆる青切符に相当)」が科されるようになります。
つまり、これまで「注意で済んでいた」行為が、これからは現金でのペナルティに変わるということです。
なぜ罰則金制度が導入されるのか?
背景には、自転車による事故や違反が年々増加していることがあります。
特に電動アシスト自転車の普及や、スマホのながら運転による事故が社会問題化しています。
国土交通省や警察庁の統計によると、全国で毎年7万件以上の自転車事故が発生しており、その大半は信号無視や一時停止無視、歩行者への衝突といった基本的なルール違反によるものです。
これまでは「車やバイクほど危険ではないから」という理由で罰則が緩かったのですが、実際には自転車事故による死亡・重傷者も多く、数千万円規模の損害賠償が発生するケースもあります。
そのため「自転車も道路を走る立派な車両」として扱いを強化しよう、という流れになったわけです。
反則金の対象となる主な違反
現時点で明らかになっているのは、次のような違反行為です。
いずれも「子どもや学生がやりがち」なものばかりですので、ご家庭でもぜひ注意喚起していただきたいと思います。
二人乗り 友達を後ろに乗せたり、荷台に人を乗せて走る行為は完全に違反です。 事故時の被害が大きく、取り締まりの対象になりやすいです。
ながら運転(スマホ・傘さし・片手運転) スマホ操作をしながらの運転や、片手で傘を持っての走行は非常に危険。 片手がふさがるだけで急ブレーキや回避ができず、事故のリスクが一気に高まります。
イヤホンやヘッドホンの使用 音楽や通話で耳をふさいでいると周囲の音が聞こえず、歩行者や車に気付くのが遅れて事故になります。 「片耳だけなら大丈夫」と思っている人も多いですが、基本的にNGです。
信号無視・一時停止無視 急いでいるときや車がいないときについ赤信号を渡ってしまうのは、実はもっとも取り締まりが多い違反です。
歩行者妨害 横断歩道や狭い道で歩行者が優先にもかかわらず、自転車が突っ込んでいく行為も違反です。 歩行者と接触すれば大事故に直結します。
反則金はいくら?
主な違反と反則金は以下の通りとなっています。
携帯電話の「ながら運転」::12,000円
遮断機が下りた踏切への立ち入り::7,000円
信号無視::6,000円
歩道での通行(原則車道通行だが例外あり)::6,000円
一時不停止::5,000円
制動装置(ブレーキ)の不良::5,000円
傘差し運転、イヤホン使用::5,000円
無灯火::5,000円
並進禁止(2台以上の並走)::3,000円
2人乗り::3,000円
決して軽い金額ではありません。特に未成年の学生が違反した場合は、保護者が支払い義務を負う可能性が高いため、家計にも直接影響が出る制度です。
保護者世代が知っておくべきポイント
今回の罰則金制度は、まさに「学生をターゲットにした取り締まり」が強化されると考えておいた方がいいです。
部活や塾帰りの「二人乗り」
スマホを見ながらの「ながら運転」
音楽を聴きながらの「イヤホン使用」
赤信号を守らない「信号無視」
これらは警察が重点的にチェックするポイントです。
「子どもだから注意で済む」という時代はもう終わります。
保護者としても「ルールを守らないとお金がかかる」という現実を伝えていくことが重要です。
保険加入の確認も必須
さらに重要なのが「自転車保険」です。
兵庫県を含め多くの自治体ではすでに自転車保険の加入が義務化されています。
違反や事故を起こしてしまったとき、相手にけがを負わせてしまうと数千万円単位の損害賠償が発生する可能性があります。
保険未加入では家計に大打撃を与えるため、必ず加入状況を確認しておきましょう。
まとめ
来年4月から始まる自転車の罰則金制度は、これまで「注意」で済んでいた行為に対してお金がかかるペナルティが科される大きな制度変更です。
二人乗り
スマホながら運転
イヤホン使用
並走
信号無視
歩行者妨害
こうした行為は特に学生がやりがちですが、来年からは直接的な金銭的負担につながります。
「自転車も道路を走る車両」という意識を持ち、家庭でルールを共有することが何より大切です。
ぜひ一度ご家族で、自転車の使い方について話し合ってみてください。
そして、まだ保険に加入していない場合は、この機会に必ずチェックするようにしてください。
私自身も地域の自転車店として、皆さまが安全で快適に自転車を利用できるようお手伝いしていきたいと思います。
修理やメンテナンスのご相談はもちろん、自転車の交通ルールや法令についてのご質問もお気軽にお声がけください。




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